artscapeレビュー
《バウハウス》
2015年10月15日号
[ドイツ、デッサウ]
デッサウへ。この小さな都市から世界にバウハウスのデザインの理念や教育システムが広がったことを考えると感慨深い。一時は破損して、開口部が壁で埋められた時期もあるが、やはり被膜としてのガラス、階段室が相互に見える透明感が清々しい。室内は意外にカラフルだが、デ・ステイルの面としての色づかいとも違い、むしろ空間の効果を高めるような配色だった。校舎内の常設はバウハウスの概略、企画展では、ハンネス・マイヤーの協同への信条、教育、建築を紹介していた。
2015/09/23(水)(五十嵐太郎)