2022年12月01日号
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artscapeレビュー

2015年10月15日号のレビュー/プレビュー

Berlin Art Week ベルリンアートウィーク

会期:2015/09/15~2015/09/20

ハンブルグ駅現代美術館[ドイツ、ベルリン]

ちょうどベルリンアートウィークが開催中であり、そのメイン会場へ。ABC(アートベルリンコンテンポラリー)は、駅に隣接する旧郵便仕分けの巨大な建物ステーション・ベルリンを使う。こういう空間的なストックが、当たり前のように、都市のあちこちにあるのは羨ましい。ABCは商業ギャラリーの集合展示だが、日本のアートフェアにおける作品動向と全然違うのが興味深い。

写真:上=アートベルリンコンテンポラリー展示風景、下=ステーション・ベルリン。

2015/09/18(金)(五十嵐太郎)

ケーニッヒ・ギャラリー

[ドイツ、ベルリン]

竣工:2005年(リノベーション)

続いて、ケーニッヒ・ギャラリーへ。住宅街の一角にあるモダン建築の教会をまるごと買い取り、ギャラリーに変えたものだ。さすがに天井が高い。へたな美術館よりも、展示にふさわしい空間である。日本でこういう宗教建築をアート・スペースにリノベーションした事例が少ないように思う。会場では、入れ子状に青い壁をつくるCAMILLE HENROT展が開催中だった。

2015/09/18(金)(五十嵐太郎)

ラディカルモダン展

会期:2015/05/29~2015/10/26

ベルリンギャラリー[ドイツ、ベルリン]

1960年代に焦点をあて、建築、都市計画、アートの動向を紹介する。現在の風景を形成した建築のプロジェクトからユートピア的な提案まで資料も充実した内容だった。常設の展示では、エル・リシツキーによるプロウン・インスタレーションの再現が白眉である。1923年にこの大胆な空間の使い方をすでにやっていたとは、凄すぎる。

写真:上=ベルリンギャラリー、中=ラディカルモダン展、下=常設展「プロウン・インスタレーション再現」

2015/09/18(金)(五十嵐太郎)

SAQ《BIKINI BERLIN》

[ドイツ、ベルリン]

竣工:2014年

SAQアーキテクツらによるビキニ・ベルリンへ。1950年代の古い商業施設の増改築で、背後にある動物園という敷地の利点を生かし、再生ショッピングセンターの内部や屋上から猿山が見学できる!(ドバイなら最初から合体建築でつくるかもしれないが)増築部分は、人工的なランドスケープのようだ。

2015/09/18(金)(五十嵐太郎)

アンドレアス・コッチ展

会期:2015/09/11~2015/11/15

Haus am L tzowplatz[ドイツ、ベルリン]

Haus am L tzowplatzのオープニングへ。Andreas Kochの個展と、奥でTransient Material Zusammengestellt von Harald Theiss展が始まっていた。前者にはミースの新国立美の巨大模型をそのままひっくり返した作品があり、ミニマルな彫刻に見える。また、Kochによる自分の部屋を上から撮影し、その写真を床に敷くインスタレーションは、まわりの壁に窓からの風景を効果的に配し、等高線を描いた地形に見立てたぐしゃぐしゃの布団などを置き、空間や建築への介入が興味深い。

2015/09/18(金)(五十嵐太郎)

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