2021年04月15日号
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artscapeレビュー

大江慶之 個展「Yアトリエ」

2015年01月15日号

会期:2014/11/21~2014/12/20

TEZUKAYAMA GALLERY[大阪府]

体操服姿のナイーブな少年をモチーフにした立体作品(作家自身を投影?)で知られる大江慶之が、3年ぶりの個展を開催。頭部が鶏や花束の髑髏になった少年(画像)、アゲハチョウの羽根を広げて新聞を読む仕草をする少年、アカエイを持つ少年など、さまざまなポーズの立体作品が展示された。彼の作品は、顔や手足など身体部分の造作が極めて緻密であり、そこに布地製の体操服や運動靴のリアリティが加わることにより、彫刻と人形の要素を兼ね備えた独自の世界をつくり出している。アゲハチョウやアカエイなどの仕上がりも見事で、細部まで一切隙がない。また本展では、彼の作業場の一部を画廊に持ち込み、制作の現場を見せる演出も行なわれた。この演出は評価が分かれるところだが、どこか超然とした作品に人間臭い一面を付与する効果はあったのではないか。

2014/11/28(金)(小吹隆文)

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