artscapeレビュー
土木デザイン競技 景観開花。─集う─公開最終審査会
2015年01月15日号
会期:2013/12/13
東北大学青葉山キャンパス[宮城県]
土木系のアイデアコンペである景観開花の最終審査に参加する。今年は絶対の一推しがなく、最優秀なしもありと思ったが、バランスよりもデザインの可能性という指標だけで票をいれた鈴木翼の浜松駅前プロジェクトが1位になった。今年の傾向としては、「集う」というテーマに対し、具体的な人間の対象を想定せず、数さえ増えれば良いという案ばかりだったのが惜しい。審査後のトークでは、西村浩×木下斉が面白い内容だった。ともに街づくりの専門だが、木下は補助金頼りの地方事業を疑問視し、西村は小さくてもできるところからという指針を提唱する。金沢の「3.11以降の建築」展と完全にリンクしていた。
2014/12/13(土)(五十嵐太郎)