2021年04月15日号
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artscapeレビュー

国谷隆志展

2015年01月15日号

会期:2014/12/09~2014/12/21

アートスペース虹[京都府]

国谷隆志といえばネオン管をつかった作品がすぐに浮かぶのだが、今展には、国谷が近年発表しているネオン管による言葉のインスタレーション作品のほか、読み終えた本から全てのページを切り離し、街中で行き交う人々にただ配布するというニューヨークとヴェネチアの二箇所で行われたプロジェクトのドキュメント映像作品も発表された。どちらも、『人は自己という存在や自らを取り巻く世界、事物のあり方に対してどのように向き合うのか』という存在と認識(までの時間)にアプローチする作品。映像として発表された本のページの配布プロジェクトに使われたのは、ミヒャエル・エンデの『モモ』とスタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』だった。この二冊を選んだのはどうしてなのだろう。物語の先入観に妨げられてややピントが合わない感じがしたが、国谷の新たな制作への意欲もうかがえた個展。

2014/12/16(水)(酒井千穂)

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