2021年04月15日号
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artscapeレビュー

鎌倉ゆかりの天神さま──荏柄天神社宝物と常盤山文庫コレクション

2015年01月15日号

会期:2014/10/18~2014/12/14

鎌倉国宝館[神奈川県]

松濤美術館の「天神万華鏡」を見た折に、鎌倉国宝館でも天神様の展覧会が開催されていることを知った。たまたま同時期の開催となったとのことであるが、作品の出所は同じ常盤山文庫コレクション。ついでにいうと、図録序文の執筆者も同じく島尾新・学習院大学教授である。松濤美術館との大きな違いは鎌倉での天神様を奉る荏柄天神社の宝物が出ている点。由来によれば、荏柄天神社は1104(長治1)年が起源であり、その歴史は鎌倉幕府よりも古く、東国における天神信仰伝播の中心であったという。本展には荏柄天神社の天神座像や立像、束帯天神像、刷物が出品されている。また図録には荏柄天神社に関する記述があるほか、天神様が中国に渡って禅の名僧・無準師範から袈裟を授かったという伝説を元にして描かれた「渡唐天神」について島尾先生がさらに詳しく解説しているところが松濤と異なる点であろうか。常盤山文庫から出品されている束帯天神像、渡唐天神像、浮世絵には両館の展示品で共通あるいは類似のものが多くあるということをみると、天神コレクションを形成した鉄道技師・菅原恒覧の徹底した蒐集、マニアぶりがうかがわれる。[新川徳彦]

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2014/12/14(日)(SYNK)

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