2021年11月15日号
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artscapeレビュー

プレビュー:生誕130年 魯山人の宇宙

2013年01月15日号

会期:2013/01/05~2013/02/03

明石市立文化博物館[兵庫県]

自ら料理長を務めた料亭「星岡茶寮」を開くなど、食を極めた芸術家として知られる北大路魯山人の個展。彼の作品は、書、篆刻、陶芸、漆芸、絵画など多岐にわたるが、今回は笠間日動美術館が所蔵する陶芸、絵画等の作品約80点が展示される。注目すべきは、アメリカ、サンディエゴから里帰りした「カワシマ・コレクション」が出品されることだ。同コレクションは、魯山人と交流し、彼の名をアメリカに知らしめたジャーナリスト、シドニー・カドーソ氏が収集した魯山人作品をもとに、収集家であるモーリス・河島氏が作り上げたコレクションで、知られざる名品を多数含む。「食器は料理のきもの」という魯山人自身の言葉が示すように、彼にとって、陶器とは料理が盛り付けられることを念頭につくられるものだった。独特の形態や図柄は、どのような料理を想定したものなのか、そんなことを想像しつつ、楽しみたい展覧会だ。[橋本啓子]


左=北大路魯山人《九谷風鉢(くたにふうはち)》
笠間日動美術館蔵(カワシマ・コレクション)
右=北大路魯山人《織部花器(おりべかき)》
笠間日動美術館蔵

2013/01/15(火)(SYNK)

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