2021年10月15日号
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artscapeレビュー

上村亮太 展「星影ノーマライズ」

2013年01月15日号

会期:2012/12/15~2012/12/25

Gallery Shimada deux[兵庫県]

ATATAKAのワークショップ会場をあとにして足を運んだ上村涼太の新作展。平面作品をはじめ、陶芸作品、模様を描いたカバンなどの布製品も展示されていた。《日月コンツェルン》《緑色の屋根》といったタイトルと描かれた空想的な世界がストーリーの想像を掻き立ていく一連の絵画作品、そして木製の絵の具箱に歪な陶のオブジェが詰まった《絵具箱の星》という作品にも惹かれた。それは会場の奥にそっと置かれるように展示されていたのだが、絵の具箱はかつて作家が実際に使っていたものだと聞いた。落下隕石の欠片を集めて収めたよう。今展全体のイメージと作家の生き様というドラマが結びついて、タイトルの「星影ノーマライズ」が味わい深い響きに思えた。時間をかけてじっくりと鑑賞できたのが嬉しい。


左=会場風景
右=展示作品《絵の具箱の星》

2012/12/16(日)(酒井千穂)

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