artscapeレビュー
ヴァルラーフ・リヒャルツ博物館
2013年01月15日号
会期:2012/08/31~2012/12/30
[ドイツ、ケルン]
ヴァルラーフ・リヒャルツ博物館の外観は、一見ただの四角い箱形の建物だけのように思われるが、展示物の性格から各階のプランが異なり(例えば、中世のフロアは十字型を強調)、また都市を望む開口を絶妙の位置に設けた大人の建築である。都市の文脈を読むウンガースが設計したもの。コレクションは中世から近代まで抱えるが、とくに中世の展示セクションがおもしろい。3Dの先駆など、作品の解説がなかなかしゃれている。
写真:上=展示室、下=外観
2012/12/11(火)(五十嵐太郎)