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せんだいスクール・オブ・デザイン 2012年度秋学期 PBLスタジオ1メディア軸 フィールドワーク「スローウォーク」

2013年01月15日号

会期:2012/12/09

仙台市内[宮城県]

せんだいスクール・オブ・デザインのメディア軸スタジオのメンバーで、スローウォークを実践した。これは受講生のひとり、篠原さんが普段からやっているものだが、仙台駅から国分町まで四時間!かけて歩く試みである。いや、超低速で、止まっているかのように歩くというべきか。この日は雪が降っていたが、アーケードで行ない、時速300mくらいだった。確かに世界の見え方が変わる。アーケードでは、消費者が絶えず流れる川のように歩き続ける。そして立ち止まって、歩行者に声をかける売り子たち。だが、そのどちらでもないスローウォーク。ポケットウィスキーを片手に実践者は、微動する石のような存在となり、目をつぶっていても人がぶつからない。あまりの遅さゆえに、すべての看板、広告、細部を確認できる絶対的な速度である。スローウォークを運動として考えると、シチュアシオニストの漂流などにも通じる、批判的な都市への介入としても興味深い。

2012/12/09(日)(五十嵐太郎)

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