2021年10月15日号
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artscapeレビュー

「ルーベンス──栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」展 記者発表会

2013年01月15日号

会期:2012/12/03

ベルギー王国大使館[東京都]

最近、大がかりな海外美術展はその国の大使館で記者発表を行なう例が増えてきた。スペイン大使館での「ゴヤ展」や「エル・グレコ展」、フランス大使館での「ルーヴル美術館展」、イタリア大使館での「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」や「ラファエロ展」などだ。今回の「ルーベンス展」は初訪問となる麹町のベルギー大使館。と書いてきて、みんなカトリック国であることに気づいた。偶然か? しかしアメリカやオランダやロシアもずいぶん展覧会を開いてるのに、大使館で記者発表したなんて聞いたことないぞ。単にぼくが招かれてないだけかもしれないが。記者発表にはなぜか先日「ラファエロ展」の会見でホスト役を務めたばかりのイタリア大使も臨席していた。2013年がイタリア年ということもあるが、ドイツに生まれフランドルで育ったルーベンスは、イタリアで修業し画家としての一歩を踏み出したからね。その後も彼は、画家としてだけでなく外交官としてスペイン、フランス、イギリスなどヨーロッパ各国を飛びまわり、元祖「ひとりEU」を演じたのだ。そのせいでもないだろうが、2013年はルーヴル美術館でも「ルーベンス展」を計画中という。日本展は3月9日から渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて。

2012/12/03(月)(村田真)

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