2021年10月15日号
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artscapeレビュー

開館30年記念特別展「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」

2013年01月15日号

会期:2012/09/29~2013/01/06

神戸市立博物館[兵庫県]

マウリッツハイス美術館のコレクションから約50点の作品が紹介された展覧会。多くの人がそうだっただろうが、私の両親もまた本展の目玉、フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》をぜひ見たいと関西にやって来たので同行した。先に東京で開催された同展の混雑ぶりを聞き、外での入館待ちも覚悟していたのだが、この日は並ぶこともなく入館でき、館内も混んではいたが他の鑑賞者にぶつかりそうというほど窮屈ではなかった。会場の展示は、「I. 美術館の歴史」「II. 風景画」「III. 歴史画(物語画)」「IV. 肖像画と『トローニー』」「V. 静物画」「VI. 風俗画」という6章構成。目当ての《真珠の耳飾りの少女》の空間には、作品に近づいて見るための誘導路が設けられていて、人々の長い列ができていた。作品の前では立ち止まらないようにと係員に言われるので、ここでじっくりと見ることはできないのだが、ただ、列から離れた後方のスペースでならば自由にゆっくり鑑賞できるようになっていたのが嬉しい。2000年に大阪市立美術館で開催された「フェルメールとその時代」展のときは、作品の前を通り過ぎたら、並んだ人々の流れに合わせて自動的に次の展示に移動せねばならない感じだったので今回は満足。今展では、フェルメールは初期の作とされる《ディアナとニンフたち》とあわせて2点、他に6点のレンブラント、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)の作品なども。人気集中のフェルメールだけでなく、レンブラントの肖像画をはじめとする他の出品作品も壮観の内容だった。

2012/12/06(木)(酒井千穂)

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