artscapeレビュー

金光男 展 row─thickness:KIM Mitsuo works

2013年01月15日号

会期:2012/12/14~2012/12/27

Gallery PARC[京都府]

金光男は、白く不透明なパラフィンワックス(=蝋)にシルクスクリーンでイメージを刷り、そこに熱を加えることでイメージの一部が変容した平面作品を発表している。本展では従来どおりの作品に加え、ニュータイプの作品も発表。会場の床に溶かした蝋を直接流し込んでつくった支持体に、現場でシルクスクリーン印刷を施し、その一部が電球の熱で溶けていく過程が見える作品や、ガラス窓に同様の処理を施した作品など、これまでにないサイトスペシフィックな表現を展開した。学生時代から完成度の高い作品を発表してきた金だが、本展でのトライアルによって表現の幅を大きく広げることに成功した。

2012/12/14(土)(小吹隆文)

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