artscapeレビュー

ルートヴィヒ美術館

2013年01月15日号

[ドイツ、ケルン]

水平のラインを屋根で反復するルートヴィヒ美術館は、隣接する垂直性が強い都市のランドマーク、ケルン大聖堂と好対照をなす。内部は、大階段を軸に左右に展示空間を振り分け、アメリカのポップアートとドイツ近代のコレクションがよく揃う。ドイツは東西が統合した後、ベルリンが文化の中心になっているが、それ以前はケルンがアートにとって重要な場だったことをしのばせる。ちょうど開催中だった企画の漫画展も面白い。

2012/12/11(火)(五十嵐太郎)

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