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匠の技に学ぶ──日本の大工と絵図・道具 in 大阪

2014年01月15日号

会期:2013/11/30~2013/12/23

大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」[大阪府]

鑿(のみ)、鉋(かんな)、鋸(のこ)など、日本各地の職人たちが愛用した大工道具を紹介する展覧会。あわせて建築絵図や技術書、模型なども展示している。職人たちの技が光る名品(完成品)を作品として展示・鑑賞するのが通常であると言えるなら、その制作過程を支えた道具の展示はやはり珍しい。もちろん、道具そのものを作品として見ることもできるが、同展を珍しいと言ったのは道具そのものではなく、道具をとおしてその使い手である大工の仕事に焦点を当てているからだ。また、よく手入れされた古い道具を見ていると大工の魂が感じられる。[金相美]

2013/12/13(金)(SYNK)

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