2020年07月01日号
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artscapeレビュー

横尾忠則「肖像図鑑/HUMAN ICONS」

2014年01月15日号

会期:2013/09/28~2014/01/05

横尾忠則現代美術館[兵庫県]

昨年、開館1周年を迎えた横尾忠則現代美術館で、同氏のポートレイト作品に特化した展覧会が行なわれた。その肖像画の対象は、俳優、ミュージシャン、芸術家、家族、作家たちと幅広く、表現媒体も、絵画、イラスト、デザイン原画、ポスター、版画と多種多様。1960年代から70年代にかけてグラフィック・デザイナーとして活躍していた横尾は、仕事を通じて多くの著名人たちと知己を得た。高倉健や浅丘ルリ子ら映画スターたちを写したイメージは、彼の創造力や思い入れと時代の香りとが相まって、異彩を放っている。また近年における、明治時代以降の文壇の作家たちを一堂に描いたシリーズ192点は圧巻である。とりわけ今回、デザイナー時代の本領が発揮された作品群が、三宅一生とコラボレーションした仕事。横尾は1977年から99年までイッセイ・ミヤケのパリ・コレの招待状のデザインを手掛けた。一連の三宅のポートレイトは、油絵作品と異なる、遊び心、軽やかさ、即興的な感覚が直接的に観る者に伝わる。デザイナーとしての横尾のセンスに唸らされた。[竹内有子]

2013/12/29(日)(SYNK)

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