2020年07月01日号
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artscapeレビュー

堀尾貞治 展

2014年01月15日号

会期:2013/11/19~2013/12/01

LADS GALLERY[大阪府]

芸術家のなかには制作と人生がシンクロして「全身芸術家」と称される者がいるが、堀尾貞治もそのひとりかもしれない。日々黙々と制作し、1年間に100回前後も展覧会を行なう。そんな彼の仕事は、もはや単体で批評すべきものではなく、生き様自体が一個の大きな作品と言えるのではないか。そんなわけで、今回もいつもの調子と思って出かけたのだ。ところがどっこい、彼にはまだまだ未知の引き出しが隠されていた。本展では数種類の作品が出品されていたが、最も驚かされたのは壁画状の大作である(画像)。これらは、折り畳んだ紙を黒く塗り、開いたら黒と白の模様ができていたという単純な代物だ。それが堀尾の手にかかると、かくも美しい絵画作品になるのである。なんたるセンス。やはり彼は「全身芸術家」である。

2013/11/23(土)(小吹隆文)

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