artscapeレビュー

フォスター卿の建築術

2014年01月15日号

アップリンクから『フォスター卿の建築術』のDVDが出るのに併せて、テキストを依頼された。その時初めて見たのだが、とても面白い。子どものときに初めて描いたドローイングが飛行機で、自分が建築家として働きながら空を飛ぶ感覚を味わっていたという。映画の『風立ちぬ』を思い出すエピソードである。ベルリンのラヒスタークに関して、興味深い話があった。当初、フォスターは議事堂を覆う巨大な大屋根を提案していたが、コストがかかり過ぎるということで没になり、ドームの復元が要求されたらしい。が、たんに過去の再生では納得がいかないから、現在の環境共生型のガラスのドームになったという。

2013/12/15(日)(五十嵐太郎)

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