artscapeレビュー
なべよこ ni アート
2014年01月15日号
会期:2013/12/26~2013/12/28
鍋横大通商店会[東京都]
都内の空き物件を見つけて作品を展示してしまうヤドカリトーキョー、第12弾。中野区の鍋横商店街の約30軒の店先に20作家が作品を設置していた。が、朝近くで用事をすませて午前10時に着いたため、多くの店は開いておらず見ることができなかった。開いていたとしても飲食店はなにか注文しなければならず、敷居が高い。これはまあ仕方のないことで、全部見ようなんて思わないことだ。それでもみずほ銀行を縛った松本春崇の「家縛り」(の痕跡)や、呉服屋にぴったりの色柄の抽象画を飾った門田光雅など何点かは見ることができた。年末の商店街という過酷な環境のなかでいかに目立つか、アーティストは真剣に考えなければならない。
2013/12/27(金)(村田真)