2020年07月01日号
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artscapeレビュー

英ゆう個展「外を入れる。vol.2」

2014年01月15日号

会期:2013/11/29~2013/12/14

京都芸術センター[京都府]

2007年から2009年末までタイにてレジデンスを行なってきた英が2010年にその成果を同センターで披露した今展と同名の展覧会も記憶に新しい。そのときは、バンコクの王宮前広場に見立てた78畳の大広間に、色鮮やかな供花などタイの風物をモチーフにした大作がおもに展示されていた。2回目の今回は、4階にある茶室を日本庭園に見立て、燈籠や石塔などをモチーフに描いた作品を配するという展示。茶室には、中心に円形の人工芝の敷物が敷かれていて、そこに座って作品を鑑賞するように薦められた。人工芝のやや硬く心地悪くもある感触が、外で地面に腰を下ろしたときのちょっとした緊張感や違和感を思い起こさせるのだが、座位と立位では、視界に入る景色の印象も作品のイメージも少し異なって見えるのも面白い。着慣れない服を着たときに自分の気持ちが変わるのと同じような感覚が新鮮で、作家の遊び心を感じた展示。次の作品発表も楽しみだ。

2013/11/29(金)(酒井千穂)

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