2020年07月01日号
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artscapeレビュー

新incubation5 生田丹代子×佐々木友恵「時代(とき)をかさねる──心と技」展

2014年01月15日号

会期:2013/11/22~2013/12/26

京都芸術センター[京都府]

ベテラン作家と若手作家が互いに触発し合うことで現代美術をさまざまな角度からとらえ見通すという芸術センターの企画展「新incubation」5回目。今回は、キャリアを積んだ作家として、ガラスを用いた造形作品を制作し続けている生田丹代子、若手作家として、京都市立芸術大学で漆工技法を学び、平面や彫刻、インスタレーションなど多彩な手法の表現に取り組んでいる佐々木友恵の二人が紹介された。厚さ5ミリにカットされた板状のガラスを少しずつずらし重ね合わせた生田の作品は、角度や距離によってじつにさまざまに表情が変化して見えるから不思議。驚きと緊張感をともなうその美しさに息を飲んだ。佐々木は自身の幼少期の記憶や、感情体験をモチーフにした作品を発表。描かれた情景や物のイメージが塗り重ねられた漆の層のなかに深い奥行きをもって立ち現われるという雰囲気が儚げで印象的だ。素敵だったので2度訪れた展覧会。どちらの作品も素晴らしかった。
画像キャプション=佐々木友恵《沈黙の解凍》(2010) 撮影=金城秦哲

2013/11/29(金)(酒井千穂)

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