2020年07月01日号
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artscapeレビュー

篠原有司男・篠原乃り子二人展「愛の雄叫び東京篇」

2014年01月15日号

会期:2013/12/13~2014/01/13

パルコミュージアム[東京都]

80歳を超えたニューヨーク在住の“前衛芸術家”篠原有司男ことギューちゃんと、20歳ほど年下の乃り子の結婚生活を描いたドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』の公開記念展。ゲストキュレーターはニューヨーク在住の美術史家、富井玲子さん。乃り子の絵は初めて見るが、色彩はないけどマンガチックな線描はさすがギューちゃんのパートナーというか、パートナーになったからこういう絵になったのか。会場の1室はロールキャンヴァスに描いた全長20メートルはありそうな超大作に占められていて、これは彼女自身の悲喜こもごもの半生を表わした絵巻。ギューちゃんのほうは相変わらずギンギラギンに輝いている。「ボクシング・ペインティング」も2点ほど出ているが、パンチが当たった部分を花、絵具が滴り落ちる垂直線を茎と見立てれば、みごとな「燕子花図屏風」になる。欲をいえば、もっと大きな美術館で、もっとたくさん作品を見たかった。

映画『キューティー&ボクサー』予告

2013/12/24(火)(村田真)

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