2020年07月01日号
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artscapeレビュー

生誕140年記念:下村観山 展

2014年01月15日号

会期:2013/12/07~2014/02/11

横浜美術館[神奈川県]

横山大観が終わったと思ったら、次は下村観山だ。横浜美術館で院展系の日本画家の回顧展が続くのは、2013年が岡倉天心の生誕150年、没後100年に当たるから。大観、観山らとともに日本美術院を創設し、近代日本画を確立させた天心は横浜出身なのだ。それにしても横山大観も下村観山も似たような名前だが、毎年のように展覧会が開かれる大観に比べ、観山のほうは珍しいというか、まとめて見るのはこれが初めてのこと。30歳でヨーロッパに留学し、ラファエロらを模写したせいか、大観より西洋度が高いようだが、竹内栖鳳ほどのリアリティはない。たとえば《獅子図屏風》を見ると、体躯や姿勢はライオンらしいけど、栖鳳のライオンとは異なり顔やたてがみは想像上の獅子。遠近感や立体感など西洋画法は採り入れたものの、写生は重視しなかったようだ。だから和洋折衷でキッチュ感は否めない。むしろそこが観山の魅力なのかも。

2013/12/06(金)(村田真)

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