2019年07月15日号
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artscapeレビュー

ニッポンの少女まんがの元祖だヨ!:松本かつぢ展

2014年01月15日号

会期:2013/10/03~2013/12/24

弥生美術館[東京都]

抒情画家、童画家、グッズ・デザイナーとして活躍した松本かつぢ(1904-1986)の作品展。画家として手がけたジャンルの多さと、その表現様式の多彩さに驚かされる。本展でとくに焦点をあてられているのは、少女漫画家としての松本かつぢ。最近の調査で、かつぢが昭和初期から先駆的な漫画作品を描いていたことが明らかになってきたという。『少女の友』昭和9年4月号付録漫画「?(なぞ)のクローバー」のヒロイン「フクメンサン」のかっこいいこと。昭和初期のストーリー漫画は田川水泡ぐらいしか知らなかったのであるが、同時代の漫画家たちと比較したかつぢ作品の立体的な描写、躍動感溢れる紙面構成のすばらしさは、すでに漫画評論家・夏目房之介が指摘しているところ★1。はたして松本かつぢが「少女漫画の元祖」なのかどうかはこれからの研究にも依ると思うが、表現の斬新さという点では類を見ないのではないだろうか。[新川徳彦]
★1──報告・夏目房之介講演会①  URL=http://yayoi-yumeji-museum.blogzine.jp/blog/2013/12/post_728e.html
報告・夏目房之介講演会②  URL=http://yayoi-yumeji-museum.blogzine.jp/blog/2013/12/post_c4f9.html

2013/12/19(木)(SYNK)

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