artscapeレビュー

「ヨコハマトリエンナーレ2014」第3回記者会見

2014年01月15日号

会期:2013/12/13

横浜美術館[神奈川県]

2014年8月から始まるヨコトリのアーティスティック・ディレクター、森村泰昌による進捗状況の中間発表。テーマ「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」の説明に続いて参加アーティストの発表だが、現在のところ釜ヶ崎芸術大学、マイケル・ランディ、メルヴィン・モティ、グレゴール・シュナイダー、高山明、和田昌宏、やなぎみわと、まだ7人しか決まっていない。おいおい開幕までもう8カ月もないというのに、この調子でいくと20~30組しか決まらないんじゃないか。国際展というより、横浜美術館のやや大きめの企画展といった位置づけになるんじゃないかと心配だ。でも量より質を狙うならそれもいいと思う。とくにマイケル・ランディの《アート・ビン》には期待したい。これは失敗作や不要になった作品を持ってきて捨ててもらう「ゴミ箱」を設置する計画で、「創造的失敗のモニュメント」だという。まさに横浜美術館にぴったりではないか?

2013/12/13(金)(村田真)

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