2024年03月01日号
次回3月18日更新予定

著者紹介

山川冬樹(やまかわ・ふゆき)

最終更新日:2017年01月16日

現代美術家/ホーメイ歌手。1973年ロンドン生まれ。声と身体を媒体とした表現で、音楽、現代美術、舞台芸術の分野で活動。心臓の鼓動の速度や強さを意識的に制御し、それを電子聴診器を用いて光と音に還元するパフォーマンスや、骨伝導マイクで頭蓋骨の振動を増幅したパフォーマンスで、ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめとするアート・フェスティバル、フジロック・フェスティバルなどの音楽フェスティバル、国内外のノイズ/即興音楽シーンなど、ジャンルを横断しながらこれまでに15カ国でパフォーマンスを行なう。また、ひとりで同時に2つの声で歌うと言われる、アジア中央部の伝統歌唱「ホーメイ」の名手として知られ、2003年ロシア連邦トゥバ共和国で開催された「ユネスコ主催 第4回国際ホーメイフェスティバル」では「アヴァンギャルド賞」を受賞。
現代美術の分野では、マスメディアと個人をめぐる記憶を扱ったインスタレーション《The Voice-over》(2008、東京都現代美術館蔵)、「パ」という音節の所有権を、ひとりのアートコレクターに100万円で販売することで成立するパフォーマンス《「パ」日誌メント》(2011〜現在)などを発表。ハンセン病療養所(瀬戸内国際芸術祭2016、大島青松園)や帰還困難区域(Don’t Follow The Wind展/グランギニョル未来のメンバーとして)での長期的な取り組みもある。2015年横浜文化賞 文化・芸術奨励賞受賞。

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